【浮気】

 「・・・?」
 「リナリー?ラビも。どうかした?」
 「ぁ゛〜、いや、その、ホラなんて言うか・・・」
 「あの、は・・・平気・・・なの?」
 「・・・・・・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!あっ、あぁ。もしかしてアニタさんのこと?」
 「うん・・・」
 「気にしてないわ」
 「!、どうして?だって元帥はの恋人でしょう?」
 「だって、本部に行く前に言われてたもの」
 「言われてたって・・・・・何てさ?」
 「“あまり戻るのが遅いようになるんなら他の女の所へ行く”って」
 「「・・・・・・・」」
 「あの、二人ともそこまでして驚かなくても・・・・・」
 「そーいう問題じゃねぇさ!!!!」
 「どうして?」
 「どうしてって・・・嫌じゃないの?」
 「まぁ、嬉しいとは言い難いけど・・・でも、いいの。気にしてないわ」
 「「・・・」」
 「昔ね、クロスに言われた事があるの」
 「元帥に?」
 「えぇ。
  “俺は何があっても絶対お前を想ってる。無条件でお前の味方でいる。
  だからお前も俺を信じろ、離れていてもいいが、去ることは許さん”って。
  ・・・その時にね、決めたの、あたしも。
  なにがあっても、クロスを疑わない。
  絶対約束を守ってくれてるって信じる。
  もしかしたら、なんて思わないの。
  全部受け入れられるようにしようって。
  ・・・完璧に受け入れられないときもあるわ。
  だけど、絶対約束は忘れないでおこうって誓ったの」

 『貴方が好き』


 「時々、崩れてしまいそうになっても、
  でも、やっぱりただ『好き』なの。だから、もう動けないわ。クロスのとなりからは」

 『愛しい人。こころは何時でもあなたの傍に』


 「愚かに見えるかもしれないけど、これがあたしの愛情のかたちよ」

 『どうしようもないほどに私は貴方に恋をする』




++あとがき+++++
 5巻を読んでふと思いついた一品です。
 なんだかすんごいメンタルなお話になりましたが、
 主人公は
 「クロスのことは無条件に信じて受け入れる」ようにしているんです。
 まぁ早い話がベタ惚れなワケです。

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