【なかよし】


 「わ、った・・・と、赤羽!」
 「フー・・・」
 「え、ちょっコータローくんなんでにここで溜め息きた?」
 「俺に聞くなってか俺はこっち。スマートじゃねぇ」
 「しょーがないじゃん!裸眼0.02しかないんだからってかかーえーせー!!」
 「・・・お断りだ」
 「こんにゃろっ!ぐぁあこの身長差とリーチの長さが憎いってか
  昭和のいじめっ子かアンタは!!くそ、届かん・・・ジュ〜リーぃ!!」
 「もー!!さっきから何騒いでんのアンタ達!」
 「だって赤羽が眼鏡とるから」
 「日差しが強いから今日はこっちにするべきだ。試合が終わるまで我慢」
 「無ー理ーだって!超ド近眼で一寸先も見えなおっわぁっ!
 「お約束ー!!」
 「・・・フー」
 「うぅ、いたー・・・すいません、もろタックルしちゃった」
 「そっちこそ大丈夫か?」
 「あーその声は、武蔵くんだ。ごめんねって、おぉ、肩幅広っ。逞しっ」
 「バッ!何やって・・・ホントに何やってんだこのバカー!!
 「ぁにおう!?元はといえば赤羽の所為じゃんか!!クレームは赤羽お客様相談室に言ってくださいぃーだ!」
 「それよりはやく降りろ謝れはーなーれーろ!!!!!
 「だーもー!お母さんかあんたは!!」
 「アホかてめー今の状況判ってんのか!?追い剥ぎみてーになってんぞ!!」
 「だーれが武蔵くんみたいなガテン系のにーさん追い剥ぐか返り討ちに遭うわ!
 「そーいう問題じゃねー!!まずはムサシから退け周りの視線がいっそう痛々しいんだよ!!!」
 「その視線すら見えないんだよ眼鏡がないからさって絞まってる絞まってる!
  首絞まってるから襟首掴むな持ち上げるな赤羽このやろう!!
 「いいから早く退け・・・すまないな、武蔵」
 「いや、気にするな」
 「フー・・・
 「なんでい」
 「夜になったら覚えていろ」
 「ブッ!このドエロがっ!!」
 「コータロー、黙れ
 「赤羽、アンタねっ、もちょっとオブラートに包んで言いなさいよ!!」
 「は〜ぁーあ!?そりゃこっちの台詞だっちゅの馬鹿!!3日ぐらいギター弾けない体にしてやる!!!」
 「お前も煽るなってか何気に下品!!」
 「悪いが下になる趣味はないんでね」
 「遠慮すんなどんな手使っても押し倒してやる」
 「ハ、勇ましいことで。お手並み拝見だな」
 「望むところだひーひー言わせてやるっつの!!」
 「判ったから真っ昼間っからでかい声でやらしいこと言うなよあぁもうお前ら本当やだ!!!!!
 「あんた達2人とも今日はいいからお家帰んなさい!!!」


 (ばんどすぱいだーずは、きょうも、なかよし!)


  どんな状況かっていうと恋人の素顔を観客に見られたくない赤羽くんが
  ちゃんの眼鏡をサングラスに付け替えたはいいけど、
  当のちゃんは赤羽の気持ちに全然気付かず
  逆に通りがかりの武蔵くんを押し倒すハプニング!
  それにキレた赤羽くんとちゃんのめくるめくちょっぴりアハンな攻防戦だよ!
  王城戦を五分後に控えたにも関わらずコータローくんとジュリちゃんは苦労するね ってね!

 うちの赤羽はオープンどエロ(笑)

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