※ ジャンプ2号ネタバレ注意(王城夢主の設定です)
「日本は、負けませんから」
「それはそれは、頼もしいこった。だが俺達も、はいそうですかと言うわけにはいかねぇなあ」
互いが互いに、トーナメントの好敵手。
どちらかは負け、どちらかが勝つ。
引き分けは、望んでいないのだ。
「負けず嫌いが揃うと面倒くせぇな。どっちかは、必ず折れる。ロミオとジュリエットじゃあるまいし」
「最後には心中なんて、嫌ですよ」
「つくづく気が合うな、俺もだ」
「―だったら」
意志のある瞳がドンを貫く。
まっすぐ、一途に、素直に。
その目が、ドンは好きだった。
「最小公倍数を探しましょ。どちらが勝つにせよ、お互いにとっての最上を」
最大限の歩み寄り。
決して馴れ合わないながらも、境界線のギリギリまで精一杯近付けば、手は届く。
同じところを目指して、一つの椅子を賭けて。
ともに戦う仲間には、なれなかったけれど向かう方向は、どちらも同じ。
いとも容易く、がそう呟くから。
「へたれの癖に、言うときは言う」
「へ、へたれは関係ないでしょう今は!!」
茶化すように言ったドンに対し、顔を真っ赤にしては憤慨する。
やり場のない憤りを握り締めた両の手に込める姿を眺めて、上がる口角を隠すことは出来なかった。
「・・・上等だ」
中途半端な位置にあった手のひらのうちの左手を解かせて、持ち上げる。
手の甲に、くちづけを。
「みっ、Mr.ドン!?」
「火ぃ点けたのはお前だからな・・・責任とれよ」
ゆっくりと知らしめるように、薄く開いた唇でなめらかな肌を食む。
次第に焦りだしたを後目に、ドンは薬指の付け根のあたりに歯を立てた。(が間の抜けた悲鳴を上げたが鮮やかにスルー)
「万が一決勝前に負けたら、お前の左手は俺が貰う」
歯型の着いた左手を解放してやると、大慌てでは腕ごとを引っ込める。(・・・コイツ意味解ってんのか?)
一瞬もっとおちょくってやりたい衝動に駆られたが、それはなんとかやり過ごした。
14 約束
(重なり合わないふたりの誓い)
++あとがき+++
【CERAMIC】冬のドンまつり(お皿貰えるイベント・ヤ○ザキ春のパンまつり的なアレ)
これもある意味プロポーズ
ドンは強気にSで気障ったらしくロマンチカなの希望
ただしシチュエーションがはなはだ謎(げふっ)
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