□■蓮山さつきさん宅「620」さまより、夢主巴さんとのコラボレーションなお話です■□
ざわめき、どよめき、あと、たまに悲鳴。
一年生の教室は、いまだかつてないほどの混乱に渦巻いていた。
ある一角を遠巻きに、取り巻くようにして騒ぐ人集りに巴は自然とこめかみを押さえる。
当の本人―この騒ぎの中心で日常を過ごす、正確には当の本人“達”はまるで素知らぬ顔で机に数冊積まれた雑誌を覗き込む。
「水色も良いと思うけどなー」
「…ごてごてし過ぎ。まだこっちの方がいい」
「でも、ちょっと肩出過ぎてない?」
「父さんと同じ事言わないでよ」
「お父さんの意見も大事ですっ」
どよっ、なお一層の混乱。
何人かの女の子がまた悲鳴を上げたというのにこの二人ときたら…
もともとが注目に慣れた母子であるにしても、もう少し周りに気を使って自重してほしかった。
唯一、鷹とを止めうる事が出来たかもしれない大和は机に突っ伏して笑いをこらえている。
半泣きで自分に助けを求めてきたのは花梨だ。
「こっちとこっちだったらどっち?」
「…ピンクのほう」
「鷹って本当淡い色好きだよね」
端から見れば仲睦まじく(実際そうだが、この場合過大な誤解を招く形で)カラーページをひとつひとつ吟味していく二人をもうそろそろ止めるべく巴はなるだけ人の少ないルートを無理やりすり抜けた。
窓際の机ひとつに向かい合って座る、質感は全く違う髪がゆらりと揺れる。
呆れ果てた顔の巴に、彼と彼女は同じ仕草で首を傾げた。
「巴?」
「…鷹、、教室でゼクシィなんて読むんじゃありません」
愛であって恋ではない
(本日の家族会議議題は『結婚式を控えるひばりお姉さんのウェディングドレスについて』)
++あとがき+++
勢いに乗ってまさかまさかの二作同時公開。
鷹とゼクシィと母ネタ(笑)は一度は手を出してみたかったので巴さんも交えて念願叶って嬉しいです←一方的
短めですが、巴さんがいかに大切かつ貴重な位置にいるというのが現れてるといいな!
この後夢主は巴さんに連れられ強制送還^q^
『もう学校でゼクシィ読んだりしません』と約束するに違いありませnnnnn(自重)
いきなり二作品とかいかに菱が浮かれているかの証←…
引き続き楽しかった!です!(前のめり)
ありがとうございました!
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タイトル*ララドールさまより
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