「あ」
「お、」
「鷹ー!!!おかん来てんで!」
「・・・その“おかん”っていうのやめてくれないか」
「そんに照れんでもええやろー!!」
「せやせや、初めて見たときは目ん玉飛び出るかと思たけどな!」
「はは、大人気だ」
「もうはい1ヶ月なんやね、鷹くん」
「・・・ハァ」
月に一度だけ、休息日と称された日が王城ホワイトナイツには設けられているらしい。
毎月決まって金曜日の放課後練習と翌日の午前中のみが休みに当てられるが、土曜日の午後練は実施されるというのだから実質的には一日にも満たないオフだ。
それでもはわざわざ東京から大阪まで出向いて一泊してまたすぐに戻る。
まるで出張中の母親だ、とチームメイトに何度言われたかもうわからない。
「あんなに慌ただしく過ごしたら休息もなにもあったものじゃないよ。なにもわざわざ帝黒まで来る必要なんて・・・」
東京―大阪間は最短でも新幹線で三時間弱。
そんな距離を毎月欠かさず来ていれば自ずと疲労が溜まる事ぐらい考えなくてもわかることだ。
しかし大和は何を今更と言わんばかりに首を傾げる。
「それでもそうまでして会いたいからだろう?」
「別に、父さんとなら東京でもいいじゃないか」
打ち合わせだなんだとフットワーク軽く飛び回っている父である。
時間の融通がきくのも当然父さんのほうだ。
ますます理解しがたいという顔をした鷹を見て花梨がコロコロと笑う。
「あぁ、鷹くん。そうやなくてね、ちゃん先輩は、きっと鷹くんにも会いに来たいんよ」
恥ずかしげもなく花梨がそう言う。
追い打ちをかけるように大和が口笛を吹いた。
「―愛されてるね」
「大和、うるさい」
じろりと黒目だけを動かして視線を流したところで計時板が機械的な音を立てる。
せかせかと後片付けを始めたマネージャーや三軍の選手に追い立てられるようにロッカーへと戻る道すがら、フェンスの向こうに連れ添って立つ2人の姿が夕日に浮かんでいた。
結婚暫定日
(「お、おかえり」
「おつかれさま、鷹」
「・・・ただいま」)
++あとがき+++
上げたつもりがフォルダの中に埋もれてた(白目)順序が…OTL
これがベースにあって、鷹誕夢【桃色スマイルアタック】にも繋がります
遠距離だろうがなんだろうが月一で必ず大阪に来る嫁^q^
まだ鷹が恥ずかしがってる所を見ると結婚を前提に付き合いたての頃っぽいry
アレキサンダーズ公認ってことが書きたかった。
本庄家が仲良いとアレキサンダーズもうれしい、的な友情だったら良いな!
タイトル*暗くなるまで待ってさまより
MENU